header image

2015年のフォーカス:食の安定化

きれいな水と栄養ある食事が地域社会で確保できるようになれば、より多くの住民が生活環境を改善し、次世代以降も成長し続けていくことが可能となります。この2015年、ライフプラス基金は、ザ・ウォーター・プロジェクトおよびJAMインターナショナルとのパートナーシップを通じて、アフリカの小村に住む人々の食料事情の安定化を図ります。当基金が支援している主なプロジェクトは以下のとおりです。

サンドダム

場所:ケニア、半乾燥地帯
プロジェクト開始時期2015年4月

ザ・ウォーター・プロジェクトとのパートナーシップにより、ケニア南東部の複数の村で持続可能な農業を可能にするためのサンドダムに建設費用を提供します。

プロジェクトの狙い

サンドダムで地下貯水層を形成することによって、乾期も含めて通年水が利用できるようになります。つまり、緑を増やし、樹木や野菜を栽培し、様々な作物を収穫できるようになるのです。農作物の収穫量と種類が増えれば、家族の栄養保健状態が良好になるだけでなく、自家消費に余る作物を市場に出して売ることで、収入を得ることも可能となります。家庭で食料と収入が確保できるようになれば、子供たちに教育を受けさせる余裕もできます。こうして機会を創ることが、健康と尊厳、自主性を兼ね備えた未来につながります。

地域の農家を支援しつつ、学校で栄養ある食事を提供

場所:モザンビークの農村
開始時期:2015年2月13日

今年の募金活動は、JAMインターナショナルのモザンビークにおける学校給食プログラム支援を目的としています。絶望的な貧困から飢餓と栄養失調に苦しむ子供たちのために、ご協力をお願いします。

支援の仕組み

このプログラムは自助努力を支援するもので、地域の栽培農家のサポートから始まります。地元で栽培し収穫した農作物を、必須栄養素を強化した乾燥粥の原料として使い、完成品を子供たちの学校給食にします。学校へ行けば食事ができる、というメリットは、子供たち(特に女の子)にとって、通学を奨励する強力な要素となります。

食事の確保と通学の難しさは多くの発展途上国に共通する問題です。また、栄養価のある食事をすることは、子供たちの集中力と学習能力を伸ばすうえでも欠かせません。昼食と小規模農家を結びつける地産地消の学校給食プログラムは、子供たちに適切な栄養を行き渡らせ、地域の農業を促進します。ひいては、単なる食糧援助を越えた、地域社会全般を向上する持続可能な投資となってゆくはずです。